フィラリア・ノミ・ダニが増える季節となりました。
4月の頭に花見に飼い犬とお散歩に出かけました。
少し田舎の広い公園をのんびり散歩し、夜ブラッシングをしていると、お腹にマダニがついていました。
とてもショックでした。幸いにも毛についていただけで、咬まれずに済みました。
3月に3ヶ月効くお薬を飲ませていたので、
もし飲ませていなかったらと思うと…感染症のリスクなどを考えると…ぞっとしてしまいます。
お薬の重要性を改めて確認した日でした。
●マダニは咬まれただけで様々な感染症を引き起こすことがあります。
有名なのは「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)ですね。以前ニュースなどで騒がれていました。
まだ有効な治療方法が確立されていないため、重症化すると死に至る危険性もある怖い病気です。
それ以外にも、貧血を引き起こすバベシア症やライム病などを媒介します。
●フィラリアは感染するとフィラリアという虫が心臓付近に寄生します。
ぐったりしたり、ハァハァと息切れをするようになったり、咳が出たり、腹水が溜まるなどの症状が出ます。
お薬のタイプは、飲み薬・滴下剤・注射の3種類です。
お薬はフィラリアに感染しないための薬ではなく、フィラリアに感染しても幼虫をすぐに殺してくれる「駆虫薬」になります。ですから、蚊が出始めてから月1回、蚊がいなくなって最後の1回というお薬になります。
当院では5月から12月の予防をお勧めしています。
●ノミはあたたかくなると爆発的に増えていきます。
アレルギー性皮膚炎なども引き起こし、とてもかゆいです。人もよく刺します。ノミは14℃あれば増えます。
感染している子の家ではカーペットやクッションなどにも住み着き、どんどん増えます。
一度増えてしまうと駆除はとても大変です。条虫などのお腹の虫もよく媒介します。
どの寄生虫もとても恐ろしいものです。
そして予防もしくは駆虫できるものです。ご家族と充分話し合って予防してください。